「国立台湾大学で海外研修プログラムの実施」

国立台湾大学 台湾研修(2023/11/2)

JIFI易道連インターナショナル海外研修プログラムの一環とする台湾研修が国立台湾大学において開催されました。

国立台湾大学教授呉展良先生によるご講演:
「黄老帛書的自然理法学説 : 易哲学之思想背景」 ( 「黄老帛書における自然の理法の学説易哲学の思想的背景-) と題して中国語で講演された (舘野 : 日訳)。 内容は、易哲学の哲学的な思想背景を今に伝える、 漢代の黄老帛書中に見える自然観について、 黄老帛書の『原道』 の〈万物得二之以生、 百事得之以成〉 (万物、 之を得て以って生じ、百事、之を得て以って成る) という一文を引用され、 そこからアリストテレス的な西洋の自然学説に対比される、中国哲学的、延いては易哲学的な自然観、 即わち、 大いなる大宇宙としての「自然」に対応し、 小宇宙たる “わたし” が、 それと一定となって 「自らを成す」ことを説く考え方についてお話された。
引き続き、 呉展良先生のご案内を頂き、 大学図書館を訪れ、 かつて清の宮中で刊行され保管されていた 『御製周易折衷』や蘇軾の明刊本『蘇子易伝』、更には我が国江戸時代(天保4年=1833年) の川田興 『易学啓蒙図考』 など、極めて貴重な易学関連書を、直接手に取って見ることが出来た。
最後に呉展良先生みずからサーティフィケートを各参加者一人一人に手渡され、各人ありがたく拝受した。